今回は蟲惑魔デッキの紹介です。
この記事では蟲惑魔カードの解説と立ち回り、対策カードを紹介していきます。
※カード名の 「の蟲惑魔」は省略
価格:2540円 |
蟲惑魔デッキの特徴
- 「落とし穴」/「ホール」罠カードによる妨害が中心
- 罠カードのサーチ&リソース回復により長期戦でも安定した盤面を維持できる
- ランク4X&リンクモンスターが展開の要になる
蟲惑魔デッキにおける主要カード
「蟲惑魔」モンスター
「蟲惑魔」モンスターは、以下の共通効果を持っています。
- このカードは「ホール」または「落とし穴」と名のついた通常罠カードの効果を受けない。
共通効果はあまり恩恵を受けることはないかもしれません。テーマ内にモンスターの種類が多いのでなるべくサーチ効果を持つ初動モンスターを優先的に採用するとよいでしょう。以下より各モンスターの個別効果を確認します。
カード名 | 効果 |
---|---|
トリオン | ・召喚時、デッキから「ホール」/「落とし穴」罠カードサーチ ・特殊召喚時、相手フィールド魔法・罠カード1枚破壊 |
ランカ | ・召喚時、デッキから「蟲惑魔」モンスターサーチ ・セット魔法・罠カードを手札に戻し、手札から魔法・罠カードをセット |
ティオ | ・召喚時、墓地から「蟲惑魔」モンスター1体蘇生 ・特殊召喚時、墓地から「ホール」/「落とし穴」罠カードセット |
プティカ | ・召喚時、デッキから「蟲惑の園」サーチ ・特殊召喚時、相手の特殊召喚モンスターを除外&次スタンバイフェイズに相手は除外状態モンスターを特殊召喚 |
キノ | ・フィールドに「蟲惑魔」モンスター存在時、手札から特殊召喚 ・自分のセット魔法・罠カードに効果破壊耐性付与 |
アトラ | ・手札から「ホール」/「落とし穴」罠カード発動可能 ・自分の通常罠カードの発動&効果は無効化されない |
ジーナ | ・セット罠カードを墓地に送り、手札から特殊召喚 ・このカードを墓地から除外し、墓地の「ホール」/「落とし穴」罠カードセット |
カズーラ | ・「ホール」or「落とし穴」罠カード発動可能時、デッキから「蟲惑魔」モンスターをサーチorリクルート |
リセ | ・このカードをリリースし、デッキ&墓地から「ホール」/「落とし穴」罠カードをセット |
- 「トリオン」は、後続の「セラ」の効果を使用するために「ホールティアの蟲惑魔」を優先的に持ってきましょう。
- 「ランカ」は、後続の「セラ」の効果を使用するために「キノ」を優先的に持ってきましょう。
- 「ティオ」は墓地からのリソース回復要員です。
- 「プティカ」の特殊召喚時に相手モンスターを除外する効果は、後述する「アロメルス」と「シトリス」と併用すると強力です。「蟲惑の園」のサーチにはこだわらなくてもよいでしょう。
- 「キノ」は手札で効果発動し特殊召喚するため、「セラ」の誘発効果の発動条件を満たしつつEXモンスター展開用の素材要員になります。
- 「アトラ」が場に出ることで手札の「ホール」/「落とし穴」カードはいつでも使用可能になります。永続効果のみなのが特徴です。
- 「ジーナ」は「キノ」と同様に手札から特殊召喚できます。「ホール」/「落とし穴」罠カードをコストにできる場合は、特殊召喚後に「セラ」につなげて墓地で次の効果を発動すると良いでしょう。
- 「カズーラ」のデッキサーチorリクルート効果は強力ですが、序盤では使用しずらい点が否めません。
- 「リセ」1体で2枚の「ホール」/「落とし穴」罠カードと交換できます。
「蟲惑魔」Xモンスター
カード名 | 効果 |
---|---|
フレシア | ・罠カード効果耐性 ・「蟲惑魔」モンスターに戦闘・効果破壊耐性&効果対象耐性付与 ・デッキから「ホール」/「落とし穴」罠カードを墓地に送り、そのカードの効果となる |
アロメルス | ・罠カード効果耐性 ・墓地から昆虫族or植物族のレベル4モンスター1体蘇生 ・自分のカード効果でフィールドから墓地or除外(表側)に送られた相手モンスターを自分フィールドに特殊召喚 |
シトリス | ・X素材と同種族のモンスター効果&罠カード効果耐性 ・デッキから「蟲惑魔」モンスターサーチ ・効果でフィールドから墓地or除外(表側)に送られた相手モンスター(持ち主は相手)をX素材化 |
- 「フレシア」は「蟲惑魔」モンスターに耐性を付与する壁となります。デッキ内の「ホール」/「落とし穴」が全て使えるようになるうえ、墓地に落ちた罠カードは「ティオ」や「アティプス」の効果とシナジーを生みます。
- 「アロメルス」は、特殊召喚時に効果発動できる「蟲惑魔」モンスターを蘇生させると良いでしょう。「プティカ」を蘇生して相手モンスターを除外し、「アロメルス」でコントロールを奪えば「プティカ」のデメリット効果を不発にできます。
- 「シトリス」は後続モンスターサーチと相手モンスターをX素材として吸収する効果を持ちます。吸収効果は間接的に相手モンスターを完全無力化できるので「ホール」/「落とし穴」罠カードを使用して積極的に狙いましょう。
「蟲惑魔」リンクモンスター
カード名 | 効果 |
---|---|
セラ | ・「蟲惑魔」モンスター1体でリンク召喚 ・罠カード効果耐性 ・通常罠カード発動時、デッキから「蟲惑魔」モンスター1体リクルート ・「蟲惑魔」モンスターの効果発動時、デッキから「ホール」/「落とし穴」罠カードをセット |
クラリア | ・昆虫族・植物族を含むモンスター2体でリンク召喚 ・罠カード効果耐性 ・「ホール」/「落とし穴」罠カード発動後そのままセット可能 ・自分エンドフェイズに、自分墓地の「蟲惑魔」モンスター1体蘇生 |
アティプス | ・昆虫族・植物族を含むモンスター2体以上でリンク召喚 ・墓地に通常罠カード存在時、「蟲惑魔」モンスターの攻撃力1000アップ ・自分フィールドの昆虫族・植物族モンスターの数まで相手の表側表示カードの効果を無効、さらに墓地から通常罠カードを除外し対象のカードの内1枚除外可能 |
- 「セラ」は素材1体でだせる軽さとは思えないほどの破格の効果を持っています。「蟲惑魔」モンスターのリクルートとデッキから罠カードセットを行いアドバンテージを一挙に増やすことができます。罠カードの発動がトリガーになるのでターン中に発動できる「ホールティアの蟲惑魔」や「幻影騎士団シェード・ブリガンダイン」を活用すると良いでしょう。
- 「クラリア」を出すことでリソースの消耗を抑え、エンドフェイズには回復することができます。相手とのアドバンテージがひらいたら強力なリンクモンスターにつなげましょう。
- 「アティプス」は攻撃力バフと相手盤面を能動的に除去する効果を持ちます。自身の攻撃力は冴えないですが、フィールドの「蟲惑魔」モンスターが多ければ総火力はワンキル級になり、「アロメルス」と「シトリス」にいたっては単体で打点が3000超になります。
「蟲惑魔」魔法カード
カード名 | 効果 |
---|---|
蟲惑の園 | ・「蟲惑魔」モンスターの召喚権追加 ・自分の昆虫族・植物族モンスターに戦闘破壊耐性付与(ターン中1回のみ) ・自分フィールドモンスター1体を除外し、手札・墓地から「蟲惑魔」モンスターを特殊召喚 |
蟲惑の誘い | ・手札の昆虫族・植物族モンスターカードor通常罠カードを墓地に送り2ドロー ・除外状態の昆虫族・植物族モンスターカードor通常罠カードをデッキボトムへ戻す |
- 「蟲惑の園」は「蟲惑魔」モンスターの展開をサポートします。特に召喚権追加の効果が優秀で、相手プレイヤーから妨害をもらっても後続モンスターを出して展開を広げることができます。
- 「蟲惑の誘い」は手札を2ドロー変換します。墓地に送ったカードを吊り上げられる「ティオ」と相性が良いです。
「ホール」/「落とし穴」罠カード
「ホールティアの蟲惑魔」などだけでなく、今までに登場した「ホール」/「落とし穴」系の罠カードはすべて本テーマのカードとして活用できます。
カード名 | 効果 |
---|---|
ホールティアの蟲惑魔 | ・手札から通常罠カードを捨てて、セットターンに発動可能 ・発動後、通常モンスター(植物族・地・星4・攻400/守240)となって特殊召喚 ・墓地のこのカードを除外し、墓地の「蟲惑魔」モンスター蘇生 |
墓穴ホール | ・相手が手札・墓地・除外状態のモンスター効果を発動した時、その効果を無効にして2000ダメージ与える |
連鎖空穴 | ・効果発動にチェーンして相手モンスターが効果を発動した場合、その効果を無効にして破壊 ・相手は無効破壊されたカードと同名カードを手札かデッキから除外or相手手札1枚除外 |
蟲惑の落とし穴 | ・特殊召喚された相手モンスターの効果発動時、それを破壊 |
狂惑の落とし穴 | ・相手が特殊召喚したターン、攻撃力2000以上の相手モンスターを破壊 ・自分墓地に「ホール」/「落とし穴」罠カード存在時、相手墓地のモンスター1体除外 |
奈落の落とし穴 | ・相手が攻撃力1500以上のモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚した時、それを破壊して除外 |
底なし落とし穴 | ・相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚した時、それを裏守備に変更 |
電網の落とし穴 | ・相手がデッキ・墓地からモンスターを特殊召喚した時、それを裏側で除外 |
時空の落とし穴 | ・相手が手札・EXデッキからモンスターを特殊召喚した時、それをデッキにバウンズし、戻した数×1000LP失う |
串刺しの落とし穴 | ・このターン召喚・特殊召喚された相手攻撃モンスターを破壊し、その攻撃力の半分のダメージを相手に与える |
- 上記のなかで「狂惑の落とし穴」だけが対象にとる効果です。効果対象・効果破壊耐性を持つ相手モンスターを想定して複数の妨害手段を構えると良いでしょう。
相性の良いサポートカード
X素材候補モンスター
「蟲惑魔」Xモンスターは素材指定なく効果を使用できるので、レベル4の展開サポートモンスターを採用すると良いでしょう。
カード名 | 効果 |
---|---|
幸魂 | ・手札のこのカードを相手に見せて、手札からスピリットモンスター1体召喚 |
荒魂 | ・召喚・リバース時、デッキからスピリットモンスター1体サーチ |
召喚僧サモンプリースト | ・手札から魔法カード1枚を捨てて、デッキからレベル4モンスター1体リクルート |
デブリ・ドラゴン | ・召喚成功時、自分墓地から攻撃力500以下のモンスター1体を攻撃表示で蘇生 |
- X召喚用の素材としては効果で召喚できる「幸魂」がおすすめ。「荒魂」で「幸魂」をサーチするのもありです。
- 「デブリ・ドラゴン」は「蟲惑魔」モンスターを墓地から吊り上げ、「召喚僧サモンプリースト」はデッキからリクルートします。いずれも「トリオン」や「ティオ」につなげれば「蟲惑魔」カードをサーチしつつEXモンスターへ展開していくことが可能です。
その他相性の良いカード
カード名 | 効果 |
---|---|
幻影騎士団シェード・ブリガンダイン | ・自分墓地に罠カードが存在しない場合、セットしたターンでも発動。 ・発動後、通常モンスター(戦士族・闇・星4・攻0/守300)となって特殊召喚 |
御前試合 | ・お互い1種類の属性のモンスターしかフィールドに出せない |
天獄の王 | ・手札のこのカードを公開して、セットカードに効果破壊耐性付与 ・セット魔法・罠カード発動時、手札から特殊召喚し、デッキから魔法・罠カードセット |
樹冠の甲帝ベアグラム | ・手札・墓地の昆虫族・植物族モンスター3体を除外し手札・墓地から特殊召喚 ・自分の魔法・罠カードの効果の発動に対して、相手はモンスター効果発動不可 ・昆虫族・植物族モンスター以外の表側表示モンスターを全て破壊 |
迷宮城の白銀姫 | ・「ラビュリンス」カードの効果または通常罠カードが発動したターンに手札から特殊召喚 ・自分フィールドにセットカードが存在する限り、効果対象・効果破壊耐性 ・通常罠カード発動時、カード名が異なる通常罠カード1枚をデッキからセット |
- 「幻影騎士団シェード・ブリガンダイン」はセットしたターンでも発動できるので、「セラ」の誘発効果条件を簡単に満たすことができます。墓地に罠カードがないことが条件ですが、「ティオ」や「アティプス」の効果で墓地の罠カードを移動できるので序盤以降でも使えないことはありません。
- 「蟲惑魔」モンスターは地属性で統一されているので「御前試合」が有効です。
- 「天獄の王」はセットカードを効果破壊から守ってくれるうえ、打点が高く、後続罠カードのサーチができる非常に頼りになるサポートカードです。
- 「樹冠の甲帝ベアグラム」は墓地コストを要しますが3400の打点を持ち昆虫族・植物族以外のモンスターを一掃することができます。フィニッシャー候補として採用するのも良いでしょう。
- 「ラビュリンス」テーマのエースである「迷宮城の白銀姫」はここでも活躍できます。「ホール」/「落とし穴」罠カードの発動と補給をしながら高い打点で攻めることができます。効果対象・効果破壊耐性があるので除去しにくいのも強力です。
基本展開&立ち回り
全ての下級「蟲惑魔」モンスターで、最大2枚サーチができる「セラの蟲惑魔」に繋げられる安定感がありますが、ターン内に「セラの蟲惑魔」の誘発効果を発動させることが最も重要です。基本的には「ホール」/「落とし穴」罠カードをサーチする「トリオンの蟲惑魔」、「キノの蟲惑魔」をサーチする「ランカの蟲惑魔」いずれかの初動札から展開に入っていきます。
展開例
「ランカの蟲惑魔」と「ホール」/「落とし穴」罠カード1枚を使用した展開です
- 「ランカの蟲惑魔」を召喚しデッキから「キノの蟲惑魔」サーチ
- 「ランカの蟲惑魔」を素材に「セラの蟲惑魔」をリンク召喚
- 「キノの蟲惑魔」を手札から特殊召喚
- 「セラの蟲惑魔」でデッキから「ホールティアの蟲惑魔」をサーチ
- 「ホールティアの蟲惑魔」をセットして「ホール」/「落とし穴」罠カードを捨てて発動し特殊召喚
- 「セラの蟲惑魔」でデッキから「ティオの蟲惑魔」を特殊召喚
- 「ティオの蟲惑魔」で墓地の「ホール」/「落とし穴」罠カードをセット
- 「キノの蟲惑魔」と「ホールティアの蟲惑魔」を素材に「アロメルスの蟲惑魔」をX召喚
- 「アロメルスの蟲惑魔」からX素材を取り除き、墓地の「ランカの蟲惑魔」を特殊召喚
- 「ティオの蟲惑魔」と「ランカの蟲惑魔」を素材に「フレシアの蟲惑魔」を特殊召喚
この盤面により、セットした「ホール」/「落とし穴」罠カードと「フレシアの蟲惑魔」で2妨害を行うことができます。同時に「セラの蟲惑魔」による盤面強化と「アロメルスの蟲惑魔」による相手モンスターのコントロール奪取も狙っていくことができます。
弱点と対策
「蟲惑魔」デッキは罠カードとモンスター効果のシナジーで威力を発揮するため、一方の要素を封じられると不利になります。「ハーピィの羽根帚」や「ライトニング・ストーム」によるバック除去はもちろん、「スキルドレイン」や「インスペクト・ボーダー」によるモンスター効果封じは天敵で、序盤に「セラの蟲惑魔」に対して「エフェクト・ヴェーラー」を打たれるだけで展開を伸ばすことができなくなる可能性もあります。さらにステータスが乏しい面が否めないので、効果対象・効果破壊耐性を持つ「混沌の戦士 カオス・ソルジャー」や発動効果耐性を持つ「サイコ・エンド・パニッシャー」といった高打点モンスターに押し切られることもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「蟲惑魔」テーマは罠カードによる妨害でじわじわ相手のリソースを削っていくスタイルです。そのためチェーンの組み方やマストカウンターのあてどころが重要になります。イラストデザインも凝っているので強さだけでなくかわいさも重視したい人にもおすすめできるテーマです。
この記事が「蟲惑魔」デッキ構築の参考になれば幸いです。ご閲覧ありがとうございました。
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