今回はカードの発動タイミングのルールについて解説していきます。
基本ルールにおいてはスペルスピードに従ってカードの発動を行います。その中でも発動条件が定められている誘発効果については、「~した時に発動できる」効果と「~した場合に発動できる」効果に分かれ、「~した時に発動できる」効果については実際に発動条件を満たしたとしても、効果およびチェーンブロックの処理の都合上発動できないことがあります。この違いについて具体例を交えながら整理していきましょう。
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発動タイミングの違い
「~した時に発動できる」効果
「~した時に発動できる」効果は発動条件を満たす事象や効果の直後にチェーンする形で発動することができます。よってチェーンの処理中に発動条件を満たした場合や、複数の事象を発生させる1つの効果の処理中に発動条件を満たした場合は、その発動条件を満たした直後に発動するか選択できないため、結果として「~した時に発動できる」効果は発動できないことになります。これを「タイミングを逃す」といい、以下のようなケースが挙げられます。
- 例1 チェーンの処理中に発動条件を満たしたケース
「増援」の発動に対しチェーン2で発動した「リビングデッドの呼び声」で墓地から特殊召喚された「終末の騎士」の自身が特殊召喚した時に発動できる効果は発動できません。チェーン1の処理の時点で、「終末の騎士」が特殊召喚された時は過ぎてデッキからカードを手札に加えた時になっているからです。
- 例2 複数の事象を発生させる効果処理中に発動条件を満たしたケース
「究極融合」(チェーンブロック1のみ)が発動され、特殊召喚効果に加え破壊効果が使用された場合は「奈落の落とし穴」を発動することができません。「究極融合」の効果処理の過程で、相手が特殊召喚した時は過ぎてフィールドのカードが破壊された時になっているからです。
「~した場合に発動できる」効果
「~した場合に発動できる」効果は発動条件を満たす事象や効果処理の過程で発動条件を満たした場合に、それらの処理が全て終わった後に発動するか選択することができます。チェーンブロックが積まれていく過程で発動条件を満たしても追加的にそれらにチェーンして発動するものではないのが特徴です。以下のようなケースが挙げられます。
- 例
フィールドに「クシャトリラ・ユニコーン」存在時、「リビングデッドの呼び声」の発動にチェーンして「増殖するG」が発動された場合、チェーン処理が終わった時点で「クシャトリラ・ユニコーン」の相手が効果を発動した場合に発動できる効果を使用するか選択できます。
まとめ
「時」と「場合」、こういった似ている表現の小さな文言の違いにもルール上は大きな違いがあるということが確認できます。複数のチェーンブロックが組まれる最中、似ているからといって同じ運用をしてしまうとゲームの進行に大きく影響することもあります。またルールは理解していてもうっかりということもあるので、自分が使用するデッキ内のカードの文言はよく確認しておくことが重要です。
ご閲読ありがとうございました。
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