「対象」と「選択(選んで)」の違い・ルール解説【遊戯王OCG】

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遊戯王で遊んでいると時々目にする「対象」と「選択」(「選ぶ」、「選んで」も同様)という文字。最初は気にせずプレイしていても、対象耐性を持ったカードが「選択」によって除去された時は多くのプレイヤーが疑問を感じた事でしょう。

この記事では「対象」と「選択」の違いを解説します

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選択の概念が導入された時期

「氷結界の龍トリシューラ」が登場した7期になります。それまでは効果による単独カードの扱いについて、対象をとるとらないの区別が無くともゲームの進行に影響はありませんでしたが、トリシューラの登場により選択という概念が追加された事で、カード発動と効果処理における裁定も変化していき、紛らわしい表記の旧テキストも修正されました。

対象と選択の違い

言語的意味の違い

辞書に示されている意味は以下のようになっています。

対象:行為の目標となるもの。めあて。
選択:多くのものの中から、よいもの、目的にかなうものなどを選ぶこと。

言語的な意味の違いはあるとしても、遊戯王カードにおいては同じように感じるかもしれません。

デュエルにおける取り扱いの違い

対象と選択の違いは以下の通りです。

象にとる

  • テキスト形式は「〜を対象として発動できる」が原則。
  • カードの発動時に指定する。対象をとることが発動条件といってもいい。
  • 対象耐性を持つカードを指定できない。対象耐性を持つカードしかなければ発動すらできない。

選択する

  • 具体的な効果処理の内容として記載される。「〜を選択して発動できる」というテキスト表記は無い。
  • 発動時にカードの指定は行わず、効果処理の段階で指定する。
  • 対象耐性を持つカードを指定できる。

これらの違いを以下のカードを例に説明します。

例-1<除去における違いについて>

エクソシスター・ミカエリス
①:「エクソシスター」モンスターを素材としてこのカードのX召喚に成功した自分・相手ターンに、相手のフィールド・墓地のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを除外する。
宵星の機神ディンギルス
①:このカードが特殊召喚に成功した場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。●相手フィールドのカード1枚を選んで墓地へ送る。
引用元:遊戯王 OCG デュエルモンスターズ カードデータベース

相手フィールドにモンスターA・Bのみが存在し、そのうちのAを除去するために「エクソシスター・ミカエリス」の効果①または「宵星の機神ディンギルス」の効果①を使用したところ、それに別のカードがチェーンしてAがフィールドから離脱したとします。

  • 「エクソシスター・ミカエリス」の場合
    発動の段階でAが唯一の除去対象と確定しているものの、Aが存在しなくなったことで効果処理に進むことができず結果として不発となります。
  • 「宵星の機神ディンギルス」の場合
    発動の段階では除去対象は確定しておらず、本命のAが存在しなくなったとしても、ほかに指定できるカードが存在するため、効果処理に進みBを指定して除去することができます。

例-2<対象耐性を持つカードについて>

ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン
①:このカードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
引用元:遊戯王 OCG デュエルモンスターズ カードデータベース

例-1のモンスターA・Bが対象耐性を持つ「ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン」であった場合は以下のようになります。

  • 「エクソシスター・ミカエリス」の場合
    発動条件である対象とりができないため、効果①の発動そのものができません。
  • 「宵星の機神ディンギルス」の場合
    対象耐性をもつモンスターでも効果①で指定して除去できます。

例-3<対象とりを発動条件とするカードについて>

闇の幻影
フィールド上に表側表示で存在する闇属性モンスターを対象にする効果モンスターの効果・魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。
引用元:遊戯王 OCG デュエルモンスターズ カードデータベース

例-1に「闇の幻影」がセットされていた場合は発動できるのでしょうか。(A・Bは闇属性と仮定)

  • 「エクソシスター・ミカエリス」の効果に対して
    対象とりが行われる「エクソシスター・ミカエリス」の効果①に対して「闇の幻影」を発動できます。
  • 「宵星の機神ディンギルス」の効果に対して
    「宵星の機神ディンギルス」の効果①は対象とりが行われないため「闇の幻影」を発動できません。

除去のレベルでいえば、「選択」は対象耐性カードや対象とりを発動条件にするカードを無視できるので、「対象」の上位互換といえます。

まとめ

「対象」と「選択」の大きな違いはテキスト欄に「〜を対象として発動できる」という記載があるかないかです。しかし旧テキストには「選択」「選んで」と表記されていても裁定では対象扱いのカードがありますので、公式のデータベースのQ&Aや最新のテキストを参照し「対象」か「選択」か判断をしましょう。

ご閲読ありがとうございました。

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