今回は「優先権」のルールについて解説していきます。
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優先権とは
カードを発動できる権利のこと
ターン中に行動する権利を「優先権」といい、互いのプレイヤーのアクションの是非によってその権利は行き来します。当然「優先権」を持っていないプレイヤーは行動ができないので、カードをプレイする際には自分に優先権があることを明確にしておく必要があります。
優先権が移るとき
行為によって移る場合
基本的にはターンプレイヤーがカードをプレイした際に非ターンプレイヤーに優先権は移動します。具体的には以下のパターンがあります。
- ドローしたとき
ターンプレイヤーが通常ドローをした時点で、非ターンプレイヤーに優先権が移ります。よって非ターンプレイヤーは「増殖するG」や「ディメンション・アトラクター」等のクイックエフェクトを発動したり、伏せてあった速攻魔法・罠カードを発動することができます。
- カード・効果の発動をしたとき
例えば、ターンプレイヤーが非ターンプレイヤーの「ダイナレスラー・パンクラトプス」を対象にとって「心変わり」を発動した場合、それによって優先権が移った非ターンプレイヤーに移ります。非ターンプレイヤーは「心変わり」の発動にチェーンする形で「ダイナレスラー・パンクラトプス」の効果を発動して自身をリリースすることができます。
- カードをセットしたとき
例えば、ターンプレイヤーが魔法・罠カードをセットした場合、それによって優先権が移った非ターンプレイヤーは伏せてあった「サイクロン」を発動することができます。
- モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚・表示形式を変更したとき
例えば、ターンプレイヤーが「カオス・ソルジャー -開闢の使者-」を特殊召喚した場合、優先権が移った非ターンプレイヤーは伏せてあった「破壊輪」を発動してそれを破壊することができます。
- 効果処理が終わったとき
例えば、ターンプレイヤーが「増援」で「E・HERO エアーマン」を手札に加えた場合、即座にそれを召喚することはできません。「増援」の効果処理が終わった時点で優先権が非ターンプレイヤーに移るので、クイックエフェクトの発動の有無の確認を経る必要があるからです。
放棄によって移る場合
優先権を有しているプレイヤーが何もしないことを告知することで非ターンプレイヤーに優先権が移動します。
- 優先権があるもののカードの発動をしない場合
先の例で、ターンプレイヤーが「カオス・ソルジャー -開闢の使者-」を特殊召喚した場合、優先権が移った非ターンプレイヤーは伏せてあった「破壊輪」を発動できましたが、それをしないと告知した場合、優先権の放棄として扱われ、ターンプレイヤーに優先権が移ります。これによって、ターンプレイヤーは「カオス・ソルジャー -開闢の使者-」の起動効果を発動できることになります。
- フェイズの終了宣言
ターンは、ドローフェイズ⇒スタンバイフェイズ⇒メインフェイズ1⇒バトルフェイズ⇒メインフェイズ2⇒エンドフェイズというように、フェイズという区切りを経ながら進行します。このフェイズの区切り(終了時点)でも優先権は非ターンプレイヤーに移ります。
ゲーム進行上のマナーとしても
優先権の移動は常に発生するので、相手プレイヤーに優先権があるにも関わらず一方的に展開してしまわないように、自分がカードをプレイするごとに相手プレイヤーにクイックエフェクトの有無を確認するとよいでしょう。フェイズの終了宣言として「~フェイズに入ります」と告知すれば、相手プレイヤーは適当な時点でクイックエフェクトを発動できるので公平です。特に「原始生命態ニビル」といった特定のフェイズでしか発動ができないカードもあるので優先権の放棄は明確にしておく必要があります。
まとめ
優先権を知ることでより戦略的にチェーンブロックの組み方やカードのプレイする順番を工夫していくことができます。公平性を確保するうえでも大切なので、「待った」からの巻き戻しがないように、カードをプレイするときやフェイズの進行は相手プレイヤーと一緒に行っていく意識を持つとよいでしょう。
ご閲読ありがとうございました。
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