今回は「ふわんだりぃず」デッキの紹介です。この記事では各「ふわんだりぃず」カードの解説、相性の良いカード、対策方法を紹介していきます。
ふわんだりぃずデッキの特徴
- 通常召喚と後続サーチを重ねて上級モンスターをアドバンス召喚する
- 相手のターンでもアドバンス召喚して展開可能
- 特殊召喚を行わないため「増殖するG」などの特殊召喚メタが効かない
- 下級「ふわんだりぃず」がフィールド、除外、手札をループする事でリソースの回復ができる
ふわんだりぃずデッキにおける主要カード
「ふわんだりぃず」下級モンスター
「ふわんだりぃず」下級モンスターは、以下の共通効果を持っています。
- 自分はモンスターを特殊召喚できない
- 表側表示のこのカードはフィールドから離れた場合に除外される
- 除外されている状態で、自分フィールドに鳥獣族モンスターが召喚された場合に発動できる。このカードを手札に加える
これを踏まえたうえで個別効果である効果①を確認します。※記事中、カード名の「ふわんだりぃず×」部分は省力
カード名 | 効果概要 |
---|---|
ろびーな | ・召喚成功時、デッキからレベル4以下の鳥獣族モンスターサーチ後、鳥獣族モンスター召喚 |
いぐるん | ・召喚成功時、デッキからレベル7以上の鳥獣族モンスターサーチ後、鳥獣族モンスター召喚 |
すとりー | ・召喚成功時、墓地のカード除外後、鳥獣族モンスター召喚 |
とっかん | ・召喚成功、デッキから除外状態の「ふわんだりぃず」カードサルベージ後、鳥獣族モンスター召喚 |
- 基本展開は「ろびーな」で「いぐるん」を、「いぐるん」で上級鳥獣族をサーチしてアドバンス召喚していきます。
- 「すとりー」による墓地除外は、相手への妨害はもちろん、墓地へ落ちた「ろびーな」や「いぐるん」を回収ループに戻すことができます。
- 「とっかん」は除外ゾーンから「ふわんだりぃず」カードの回収をします。モンスターカードに限らないので「ふわんだりぃずと謎の地図」と組み合わせて万能サーチをすることが可能です。
- どのカードも除外ゾーンから手札に戻る効果を有していますので毎ターン絶えず展開していくことができます。この効果を「ろびーな」&「いぐるん」のサーチ効果にチェーン②で打つことにより「灰流うらら」の妨害を防ぐことができます。
「ふわんだりぃず」上級モンスター
カード名 | 効果概要 |
---|---|
えんぺん | ・アドバンス召喚成功時デッキから「ふわんだりぃず」魔法・罠カードサーチ後、モンスター召喚 ・特殊召喚された攻相手撃表示モンスターの効果発動禁止 ・ダメージ計算時手札を1枚除外して、相手モンスターの攻撃力・守備力半分ダウン |
すのーる | ・通常召喚を3回まで可能 ・戦闘ダメージ貫通 ・相手ターンに手札を1枚除外して特殊召喚された相手モンスターを全て裏側守備表示にする |
- 万能サーチができる「えんぺん」は指定なしで後続モンスターの召喚につなげれるため、「結界像」といった特殊召喚メタモンスターを出すのがおすすめです。サーチ効果では「謎の地図」、「未知の風」、「夢の町」を引っ張ってくるわけですが、「夢の町」をセットして、回収された「ろびーな」や「いぐるん」を相手ターンで再展開するのが強力です。
- 「すのーる」は、特殊召喚されたモンスターに「闇の護封剣」をフリーチェーンで放つことができます。裏守備にすることで効果封じ・攻撃封じ・EXモンスターss阻止などやれることが強力なのでおすすめです。
「ふわんだりぃず」魔法・罠カード
カード名 | 効果 |
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謎の地図 | ・手札のレベル1「ふわんだりぃず」モンスターを相手に見せ、「ふわんだりぃず」カードをデッキから除外後、見せたモンスターを召喚 ・相手がモンスターの召喚成功時、「ふわんだりぃず」モンスター召喚 |
未知の風 | ・自分フィールドのモンスターと相手フィールドのカードを墓地へ送ってアドバンス召喚 ・手札の鳥獣族モンスター2体までドロー変換 |
旅じたく | ・デッキから「ふわんだりぃず」モンスターまたは「ふわんだりぃず」フィールド魔法カードサーチ |
夢の町 | ・レベル4以下の鳥獣族モンスターを召喚 ・レベル7以上のモンスターのアドバンス召喚成功時、相手モンスター全て裏側守備表示 |
怖い海 | ・相手の特殊召喚を無効にしてバウンズ |
- 安定した展開を維持するために序盤から「謎の地図」と「夢の町」を使っていきたい。相手ターンで召喚することで、要所要所で上級モンスターによる妨害を入れることができます。
- 下級「ふわんだりぃず」モンスターに効果無効系の手札誘発を打たれるだけで展開が止まってしまうのが難点でしたが、「ふわんだりぃずと旅じたく」の登場によって「灰流うらら」や最大の天敵であった「無限泡影」からのサクリファイスエスケープと後続カードのサーチが同時に可能になりました。「ふわんだりぃず」の弱点を一挙に解決してくれるカードといえます。
- 「未知の風」の相手カードをリリースできる効果は、対象をとらずチェーンブロックもつくられないため、大抵のカードを除去することができます。数あるカードの中でチェーンブロックを作らずに魔法・罠カードの除去ができるカードです。
相性の良いサポートカード
特殊召喚メタ系
「ふわんだりぃず」デッキでは特殊召喚を行わないため、特殊召喚をけん制するカードを入れれば一方的に有利な状況を作れます。同時に自分に特殊召喚制限がかかるカードも積極的に採用できます。
カード名 | 効果 |
---|---|
フォッシル・ダイナ パキケファロ | ・リバース時、特殊召喚されたモンスター全破壊 ・お互いに特殊召喚禁止 |
一回休み | ・特殊召喚されたモンスターはターン終了時まで効果無効 ・攻撃表示で特殊召喚された効果モンスターを守備表示 |
召喚制限-ディスコードセクター | ・お互いに自身フィールド上のモンスターと同じレベル・ランクを持つモンスターの特殊召喚禁止 |
- 「烈風の結界像」が禁止の今、代用品として「フォッシル・ダイナ パキケファロ」が候補になります。鳥獣族ではないのでサーチ手段こそないものの、手札にあれば「えんぺん」で出して一層強固な制圧盤面が築けます。
- 特殊召喚を妨害する永続罠カードを張れば一方的に有利な状況を作り出せます。「一回休み」で守備表示にしたモンスターを「すのーる」で攻撃できればダメージも稼ぐことができます。
- 展開系のデッキに対しては「召喚制限-ディスコードセクター」も刺さることがあります。とくにX召喚を多用するデッキだと素材モンスターを確保することすら厳しくなります。
鳥獣族上級モンスター
「いぐるん」でサーチする後続要員候補の上級鳥獣族モンスターです
カード名 | 効果 |
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霞の谷の巨神鳥 | ・「ミスト・バレー」カードを手札に戻し、魔法・罠・モンスターの効果発動を無効にし破壊 |
烈風帝ライザー | ・アドバンス召喚成功時、フィールドのカード1枚と墓地のカード1枚をデッキトップバウンズ ・風属性モンスターリリースによるアドバンス召喚の場合、フィールドのカード1枚バウンズ |
烈風の覇者シムルグ | ・魔法・罠カードの効果対象耐性 ・魔法・罠カードの効果発動時、鳥獣族・風属性モンスターをリリースし、相手フィールドのカードデッキバウンズ ・鳥獣族モンスター戦闘破壊時、墓地から自己サルベージ |
- 「ふわんだりぃず」デッキであれば、万能妨害効果をもつ「霞の谷の巨神鳥」は自身を手札に戻しても再度使用できます。「烈風帝ライザー」の追加効果も確実に使用できるため相手のドローカード操作とフィールド荒らしによって勝負が決まることもあります。
- 「シムルグ」モンスターもサーチ範囲となりますが、「ふわんだりぃず」と息がぴったりというわけではありません。採用するとしたら、制約と効果のミスマッチ及び他の上級モンスターと効果のダブりがない「烈風の覇者シムルグ」がおすすめです。
初動サポートカード
ふわんだりぃずデッキにおいて、主力モンスターに繋ぐためには「ろびーな」などの下級モンスターのサーチと後続召喚の効果を通さなければなりません。貴重な召喚権を使う以上、妨害からは極力守ってあげましょう。
カード名 | 効果 |
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月の書 | ・表側表示モンスターを裏側守備表示にする |
墓穴の指名者 | ・相手墓地モンスターを除外し、元々のカード名が同じモンスター効果無効 |
抹殺の指名者 | ・宣言したカードをデッキから除外し、元々のカード名が同じカードの効果無効 |
- 下級「ふわんだりぃず」の効果に「無限泡影」や「エフェクト・ヴェーラー」を打たれた場合でも、「月の書」ですることで無効化を防ぐことができます。「スキルドレイン」状況下であっても下級「ふわんだりぃず」の効果にチェーンして打てば無効化されません。
除外系カード
「ふわんだりぃず」下級モンスターは除外と手札帰還のループを行います。よって除外要素を含むカードとの相性が良いです。
カード名 | 効果概要 |
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ディメンション・アトラクター | ・墓地へ送られるカードを除外 |
封印の黄金櫃 | ・デッキからカードを除外し、2回目の自分スタンバイフェイズ手札に加える |
次元の裂け目 | ・墓地へ送られるモンスターを除外 |
マクロコスモス | ・墓地へ送られるカードを除外 |
- 「封印の黄金櫃」で自己サルベージ効果を持つ下級「ふわんだりぃず」カードを間接的にサーチできます。「とっかん」と合わせれば魔法・罠カードにも対応できるのでサーチの幅も広がります。
アドバンス召喚をサポートするカード
カード名 | 効果概要 |
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帝王の烈旋 | ・アドバンス召喚用の自分モンスター1体の代わりに相手モンスター1体リリース |
進撃の帝王 | ・自分のアドバンス召喚したモンスターに対象・効果破壊耐性付与 |
埋葬されし生け贄 | ・モンスター2体のリリースの代わりに自分・相手の墓地からモンスターを1体ずつ除外してアドバンス召喚 |
- 「帝王の烈旋」は速攻魔法なので相手ターンで使用することができます。また対象を取らないので耐性持ちのモンスターでも問題なくリリース除去できます。
- 「ふわんだりぃず」モンスターは耐性がないので「進撃の帝王」で対象・効果破壊耐性を付与してカバーするのもありです。
- 「埋葬されし生け贄」で墓地に落ちてしまったモンスターをリリース要員として再利用できます。復帰効果を持たない上級モンスターを除外しても「すとりー」で回収すれば無駄がありません。
EXデッキをコストにするカード
EXデッキはメインデッキのカードのコスト枠にするのがおすすめです。おすすめなのが「壺」シリーズです。一定の制約がかかりますが、「ふわんだりぃず」テーマでは干あまり渉することがありません。
カード名 | 効果概要 |
---|---|
強欲で謙虚な壺 | ・デッキの上からカードを3枚めくり1枚を手札に加える ・特殊召喚制限 |
金満で謙虚な壺 | ・EXデッキのカードを除外してデッキの上からカードをめくり1枚を手札に加える ・ほかのカードによるドロー制限 |
強欲で金満な壺 | ・メインフィエズ1の初めに発動可能 ・EXデッキのカードを除外して、1~2枚ドロー ・ほかのカードによるドロー制限 |
ドラグマ・パニッシュメント | ・対象に取った相手モンスターの攻撃力以上の攻撃力を持つモンスターをEXデッキから墓地へ送り、対象のモンスター破壊 |
- 「ドラグマ・パニッシュメント」は「旧神ヌトス」とセットで使うことで1:2交換とすることができます。壺のランダムコストを考慮すると「ヌトス」は3枚推奨です。
基本展開&立ち回り
展開例①
<「ろびーな」初動で「えんぺん」と「夢の町」を構える展開>
- 「ろびーな」を召喚し「いぐるん」をサーチ&召喚
- 「いぐるん」で「えんぺん」をサーチ&召喚
- 「えんぺん」で「夢の町」をサーチ
- 「ろびーな」と「いぐるん」を除外ゾーンから手札へ
- 「夢の町」をセットしてターンエンド
相手ターンに「夢の町」を発動し、4.で回収した下級「ふわんだりぃず」モンスターで再展開することができます
展開例②
<「謎の地図」と「すとりー」で展開①へつなげる>
- 「謎の地図」を発動し、デッキから「ろびーな」を除外して「すとりー」召喚
- 「ろびーな」を除外ゾーンから手札へ
- 展開例①へ
手札復帰効果でうららケア
下級「ふわんだりぃず」モンスターの除外ゾーンから手札に戻る効果を、「ろびーな」&「いぐるん」のサーチ効果にチェーンして打つことで、直近のチェーンブロックにしか対応できない「灰流うらら」からの妨害を回避できます。一度に回収はせず、あえて除外ゾーンにうららケア要員をひかえさせておくのもありだと思います。
未知の風で相手フィールドを除去
万能除去札である「未知の風」を活用しましょう。相手の魔法・罠カードを発動の機会を与えないまま除去しつつ同時にリリース要員の節約ができます。「すのーる」や「謎の地図」の効果によって召喚権増えていれば、相手フィールドを一掃しながら大量展開することができます。
弱点と対策
「ふわんだりぃず」はリソースの回復能力が優秀である一方、表側モンスターの効果を無効化する「スキルドレイン」、同種族展開を制限する「センサー万別」、アドバンス召喚を制限する「生贄封じの仮面」や「アンデット・ワールド」で後続を召喚する効果が無力化されると上級モンスターにつなぐことができません。また「ふわんだりぃず」はサーチ行為を頻繁に行うため「ライオウ」や「ドロール・ロック・バード」などで縛りをかけられると展開が止まってしまいます。耐性もないので除去系の魔法・罠カードを受けやすいのも特徴です。
まとめ
いかがでしたでしたか。
「ふわんだりぃず」デッキは、アドバンス召喚を主軸展開としながら、現代遊戯王では挨拶のごとく行われる特殊召喚展開にめっぽう強い手テーマであります。EXデッキからの展開は極力行わない分展開ルートもシンプルなので幅広いレベルの人にお勧めできるテーマだと思います。
この記事が「ふわんだりぃず」デッキ構築の参考になれば幸いです。
ご閲覧ありがとうございました。